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最近は普化(虚無僧)尺八に興味があります
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 先日、初めて稽古した。譜面で2箇所分からない所があって、稽古に入る前に師匠にお聞きした。その時は納得したのだが、帰宅してから改めて吹いてみて、又、疑問を抱くようになった。「コロ・・・・・・ァ、コロ・・・・・・ィ」という部分があるのだが、手法ではなく、音程に得心が行かない。明暗尺八では音程はかなりアバウトなのは承知しているが、許容範囲外の不自然さを感じる。
 そうそう、晴れて「入門状」を頂いた。これから順次、平許、初伝、中伝、奥伝、別伝、皆伝と進んで行く事になる。
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 別に「恋慕流」を上がった訳でも何でもなく、「煮詰まった」と師匠が判断されたのか、次回から「門開(もんびらき)」になった。おっと、改めて譜面を見てみたら、「恋慕流」は中伝で、「門開」は初伝であった。中伝曲は時期尚早という事か?
 そう言えば、少し前に師匠を通じて京都明暗寺へ「掛席願(せきがけねがい)」を出したばかりで、その返事が無いので、未だ正式に入門を許可された訳ではない。それ故、「平曲」をやろうが「奥伝曲」をやろうが構わないのかも知れぬ。とは言え、稽古の始めに必ず「調子」を吹くのだが、奥伝での吹き方を要求される。
 今日から「恋慕流」に入る。「手」として新しいのは「ヒロヒロハラハラ」「ツレーエレエレ」だが、手法自体は難しくは無い。
 昨日、楽譜を頂き、予習稽古復習と何回か吹いたが、まだピンと来ない。単純に譜面をなぞって音は出せるが、ただそれだけ。全く曲になっていない。とは言え、譜面無しで相対で稽古していた昔は、1曲仕上げるのに何ヶ月も、時には数年も掛かっていただろう事は想像に難くない。それを思えば、整備された譜面の有り難さが分かろうというものだ。
 新しい尺八を吹き始めて一月半、少しずつではあるが光明が見えてきた気がする。以前の調律管では、唇を締めて唄口にピンポイントで息を当てて良い音を出せていた気がする。地無しでは、そうは行かない。唇を緩めてこそ、まともな音を出せる事に、やっと気が付き始めた。先輩からも「唇は緩めるように」とのアドヴァイスを頂いてはいたが、何しろ調律管歴10年、地無し歴そろそろ1年、そう易々と癖は直せない。
 完全な地無し管は一本一本クセがあって、どれとして同じ物は無い。自作の二尺一寸管では感じなかったが、新しくお借りした尺八では「ハ(リ)」が低い。製管した先輩にそう申し上げたら、「じゃあ、二孔を開けて吹いて下さい」と言われた。成る程、少し律が上がって気持ちが良い。
 今日は何かと忙しく尺八を手に出来なかったが、日々吹く度に新しい発見がある。3歩前進2歩後退を繰り返していると思うが、確実に前進していると思いたい。1歩前進2歩後退でないのを祈りたい。
 甲音が出にくいと、以前から愚痴を言ってはいるが、ヰから始まる「鉢返し」はスンナリと吹けるようになった。
 面白くもあり苦しくもある、尺八修行の日々ではある…。


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