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最近は普化(虚無僧)尺八に興味があります
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 「奥州流」は聞いていて、全く面白くない曲で、何でこんな曲が含まれているのか疑問に思っていたが、兄弟子が「樋口対山が整えた曲は、ピアノで言えばバイエルのようなもの」というのが実際に吹いてみて良く分かった。つまりこれは奥州風の「手」の練習曲なんだろう。
 「筑紫鈴慕」これは「九州鈴慕」と同じ様なフレーズを持った曲で、同じ様な曲を2曲採り上げた意図が読み取れない。
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 師匠の都合に依り、本日稽古日。今日から「打波」「吾妻獅子」「筑紫鈴慕」に入る。個人的には「打波」が難問となる。「吾妻獅子」は調子物だし、「筑紫鈴慕」は「九州鈴慕」と同じ様な物なので、特に問題は感じない。問題は「打波」だ。譜面を頂いてちょっと見ると、チチーリチーリチーリチとある。そして「リは三打」とある。チは基本的には三孔を翳すので、それで三孔打はいかにも不自然なので師匠にお聞きしたら、「そこは二打です」と仰る。なるほど…二四の交互打なら自然だなぁ、と思ったのだが、かねてから師匠は「先生の楽譜は正確無比」と仰っておられるのだ。譜面に「リは三打」とある以上は、それに従うのが常道だろうと思い、チは三孔を全開にして三・四孔交互打でやってみた。師匠は何も仰らなかったので、多分これで正解なんだと思う。となると問題なのは「ハーハチチウハーチチウルルールル」「ハーチチウハチチウルルールルツーツーツ」の2箇所を其々一息で吹く指定で、これが出来ない。師匠にも言われたが、ここは一息で吹けるように早く吹けば良いのだ。それが出来れば、自ずから全体像が掴めるだろう。
 かなり前から「甲ハウ」のウを出せないと嘆いていたが、少し光明が見えて来た。と言うのも何の事は無い、前々から自分でも言っている通り、唇を閉め過ぎない、息を出し過ぎない…これに尽きる。「唇を締めて息を入れる」という調律管の癖を、未だ払拭出来ないが、昨日は楽に出せた。勢いで久し振りに「山谷」を吹いてみたら、「一山越せたかな?」と思った。まぁ、片足だけだけどw
 土曜日は稽古日だったが、何と、皆さんお見えにならず、図らずも個人授業と相成った。約1時間あれこれと吹いたが、「良いですねぇ」と師匠からもおだてられた。次回から別の「初伝曲」へと進む。
 「手向け」と題された曲は、2曲しか知らない。1曲は言わずと知れた海童道曲。もう1曲が、伊勢「普済寺」伝という物で、「真の手」と「行の手」があるらしい。小生が明暗寺に席掛けする前に、某氏から習ったのは、伝承は不明だが「行の手」と書かれた譜面だった。
 今日は稽古日だったのだが、先輩が取り出して試奏したのが「手向け 行の手」だった。慌てて譜面をちらりと覗いたが、違う…。師範代の先輩にお聞きしたら、この「手向け」は高橋空山系らしい。
 今日は練習をサボりました、ハイ。昨日は、吹いた瞬間に「今日は鳴りが良い!」と感じましたが、と同時に、久し振りに「息返り」も感じました。
 難しいですね。地無しとは言え吹き易い「丸抜き」と、吹き難い「節残し」の尺八。地を盛って調律した尺八しかご存知無い方に、吹き込んだ息が逆流して帰ってくる尺八があるなんて、想像できるのでしょうか。それを押し込んで吹いてこそ本物だそうです。小生は、未だ偽物です、ハイ。


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