(続き)1曲目が「打波」となっている。偶々、小生は今「打波」を習得中なのだが、別曲にしか聞こえない。解説では樋口対山が整えた曲みたいに書いてあるが、対山のは「うちなみ」と読むそうで、解説では「だは」とある。「だは」は道曲なんだそうだ。
古典尺八を志す方にとって、「道曲」というのは自明だと思うのだが、或いは分からない方もいらっしゃるのかと思い、老婆心ながら補足させて頂くと、本名・田中賢道、後の一朝普門、道童道(わたづみどう)、道童道祖が吹かれて名付けられた曲の事。空前絶後の天才と言うべき方で、弟子も多かったようだが、皆伝者は居なかったようだ。唯一?横山勝也師が九段を得て、その系統が多いように思われる。
この中村氏も横山師門下だと思うが、器用貧乏としか言い様が無い。同じ音の連続、都山流では複譜というのだが、それ以外でも、例えば「ハチレ」を連続で吹く場合、中村氏は必要以上に連続して吹かれるので、甚だ品格に欠ける。2曲目「古伝巣籠」は古伝が聴いて呆れる脱線ぶり。「中村明一新解釈」という断り書きを入れて頂かないと…まぁ、入れても納得出来ませんが。
3曲目「心月」…これだけがまともに聞けました、ハイ。何故に聴きなれたこの曲を、ぐちゃぐちゃに壊さないで吹かれたのか、疑問に思えた程でした。
4曲目「鹿の遠音」…関東の琴古流では連管で吹くとは聞いていましたが、明暗流対山派でも連管で吹くんですか、まだそこまで進んでいませんので知りませんでした。でも、「ツレー」の吹き方は琴古流丸出しで、暗流対山派とは全く異なるのですが…。
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