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最近は普化(虚無僧)尺八に興味があります
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 新しい尺八を吹き始めて一月半、少しずつではあるが光明が見えてきた気がする。以前の調律管では、唇を締めて唄口にピンポイントで息を当てて良い音を出せていた気がする。地無しでは、そうは行かない。唇を緩めてこそ、まともな音を出せる事に、やっと気が付き始めた。先輩からも「唇は緩めるように」とのアドヴァイスを頂いてはいたが、何しろ調律管歴10年、地無し歴そろそろ1年、そう易々と癖は直せない。
 完全な地無し管は一本一本クセがあって、どれとして同じ物は無い。自作の二尺一寸管では感じなかったが、新しくお借りした尺八では「ハ(リ)」が低い。製管した先輩にそう申し上げたら、「じゃあ、二孔を開けて吹いて下さい」と言われた。成る程、少し律が上がって気持ちが良い。
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 SP盤の再生回転数は各メーカーに依って微妙に異なるのは知っていたが、具体的にメーカー毎の詳細を知っていた訳ではない。国内メーカーでは、せいぜい1分間78-80回転の範囲内だと思っていた。
 偶々「貝印内外レコード」の袋を見てみたら、「貝印レコードの吹込は一分間八十三回になってゐます」と書いてある。これには驚いた、と同時に困った。内外レコードは2・3枚ホームページにアップしてあるのだが、正確なピッチでないのは明らかだ。専ら78回転で再生しているので、一分間に5回転の差というと、どの程度ピッチが下がっているのだろうか…。
 今日は何かと忙しく尺八を手に出来なかったが、日々吹く度に新しい発見がある。3歩前進2歩後退を繰り返していると思うが、確実に前進していると思いたい。1歩前進2歩後退でないのを祈りたい。
 甲音が出にくいと、以前から愚痴を言ってはいるが、ヰから始まる「鉢返し」はスンナリと吹けるようになった。
 面白くもあり苦しくもある、尺八修行の日々ではある…。
 土曜日の稽古の後、兄弟子達が普段とは違う店に行くというので、私は遠慮して馴染みのラーメン屋に行く。客は若い女の子が一人だけ。今の若い子は「尺八」と聞いても分からず、まして「虚無僧」などという単語は知りもしないらしい。尺八を見せたら「何か吹いて下さい」と言うので、ここぞとばかり「調子」を吹いたが、何と!音が思ったように出ない。吹いた後で「若い女の子の前では緊張するなぁ」と言って誤魔化したが、なんともはや…
「禁煙への道」は遠かった…というか、吸いたくなったらやせ我慢せずに吸っていたので禁煙は達成出来なかった。四分の一に節煙出来ているので、あとは、いつスパッと決断するか、ですね。


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